物件現場でのチェック項目

不動産運用の収入と支出の部分は机上である程度の投資判断が可能ですが、不動産投資は借り手がついてこその投資です。
物件には実際に足を運んでみければ得られない情報が多くあります。借り手に選ばれる優良な物件を探すために以下のポイントをしっかり押さえて、じっくりと検討してみてください。

物件現場でのチェック項目

■立地条件、周辺施設

・最寄り駅からの距離

実際に要する時間

・物件周辺の生活施設

スーパー・コンビニ・クリーニング店・生活雑貨店・公園など

・物件周辺の公共施設

幼稚園・学校・郵便局・銀行等

・物件周辺の嫌悪施設

ゴミ焼却場、火葬場、ガスタンク、下水処理場、悪臭・騒音・振動などを発生させる工場、危険物を取扱う工場、高圧線鉄塔、墓地など

・その他

総合的な付近の治安状況、昼と夜の雰囲気の違いなど

■土地の特性、将来性

・敷地と道路の関係

  敷地が道路に2m以上接しているか。(敷地が道路に2m以上接していない場合は建替えができません。)前面道路の幅は4m以上か。(4m未満の場合、将来建替えする場合に、敷地の一部を道路に供さなくてななりません。)
また、現地では確認できませんが、道路が建築基準法で認定されているか、公道か私道かを行政にて確認する必要があります。建築基準法の道路として認定されていなければ建替えができません。私道であれば、所有者から通行や掘削の許可をとらなければいけない場合もあります。

・土地の形状

整形地か不整形地か。(建替える場合に効率よく建築できるかどうか。)隣地との高低差があるか。(土留めや擁壁工事、補修などによる支出の可能性。)

・隣地境界

土地の境界の表示、境界紛争の有無、隣地との境界協議の状況。境界線上の塀やフェンスが設置状況、その所有者の確認。

・越境物

隣地の庇、樋、ダクト、庭木、電線等が物件内に越境していないか。またはその逆。

■物件の外観、共用設備

・全体的なイメージ

清潔感、イメージ(明るい・暗い)

・外観

建物のひび割れや亀裂、タイル剥がれ・浮き沈み、構造材の腐食など

・エントランス回り

郵便受け、掲示板、不要チラシのゴミ箱の設置、ネームプレートの有無など。(マンションの管理体制を把握することができます。)

・廊下、階段

清掃状況、共用部分の放置物など

■地元の住民や不動産業者からの情報収集

周辺住民の話を聞くことで、その地域の傾向を知り、将来の地域計画の情報を得ることができます。また地元の不動産業者はそのエリアの賃料の相場や、物件の入居者層の詳しい情報を持っています。そのエリアではどんな条件の物件が紹介しやすいのか、賃貸相場と併せて相談してみましょう。有益な情報が得られるでしょう。